アーセナルVSリバプール【マッチレビュー】22/23シーズン

アーセナルVSリバプール

スターティングメンバー

HOME:アーセナル

GK:ラムズデール

DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安

MF:トーマス、サカ、ウーデゴール、ジャカ、マルティネッリ

FW:ジェズス

AWAY:リバプール

GK:アリソン

DF:アーノルド、マティプ、ファンダイク、ツィミカス

MF:ヘンダーソン、チアゴ、サラー、ジョタ、ディアス

FW:ヌニェス

アーセナルVSリバプール

前半

前半1分 サリバがボールを拾い、ホワイトにパス。ホワイトは右サイドに開いていたサカにパス。サカは中にドリブルし、左でフリーになっていたウーデゴールにパス。ウーデゴールはトラップし、アーノルドの裏に走り込んでいたマルティネッリにスルーパス。マルティネッリは右足でダイレクトでシュートを放ち、先制点を奪う。

前半34分 スローインからリターンを受けたアーノルドが前線にロングパスを送る。これをガブリエルが足先で触ったところをディアスが拾い、中に走り込んでいたヌニェスにクロスを上げる。これをヌニェスがダイレクトで合わせてゴールを決め、リバプールが同点に追いつく。

前半50分 リバプールのFKのこぼれ球をジェズスが拾い、チアゴをかわし左サイドのマルティネッリへパス。マルティネッリはドリブルで仕掛けて、ヘンダーソンとアーノルドを引きつけたあと、クロスを入れる。これをガブリエルがスルーし、ファーサイドにいたサカが押し込み、アーセナルが勝ち越しに成功する。

前半はアーセナルが1点リードのまま終了となる。

前半の印象

・立ち上がりから前線からプレスをかけたアーセナルが前半を優位に進めていた。チアゴとヘンダーソンへのコースを消したことで、リバプールはロングボールに頼るしかなく、大きなチャンスをあまり作らせることはなかった印象。先制点も蹴らせて、ルーズボールを拾ってからのカウンターだった。

・アーセナルとしては、ハイラインでプレスをかけていたこともあり、前半の失点は少々仕方ないなという感じがした。ロングボールに対して、ガブリエルが足を伸ばしたものの、対処しきれず、そのチャンスを狙っていたジョタとヌニェスがゴールまで持っていった感じ。アーノルドのパスに回転がかかっていたこともあり、対応できなかった部分もあると思う。

・前半終盤のトーマス、ジャカ、ウーデゴールのパスコースが消されたときに、ラムズデールからジェズスがボールを受けたの中で、個で打開して前を向けたのは大きかった。単純にボールを下げるだけだったら、リバプールのプレッシングはもっと厚みのある形になっていたと思うので、個で打開できる選手がいるのは大きい。

・リバプールとしては、サイドのサラーやディアスにボールが入り始めた中で、ヘンダーソンやチアゴ、アーノルドなど近い位置でボールをはたけるようになってから徐々にチャンスが増え始めた印象。サラーもディアスも一人で打開できる選手である印象があったものの、前半は相手DFに対してあまり突破するシーンは少なかった。

後半

後半8分 ヘンダーソンとチアゴのパス交換からヘンダーソンが斜めにいたジョタにパス。ジョタはサリバの背後のスペースに飛び出したフィルミーノにパス。フィルミーノは右足でトラップし、左足でファーサイドにシュートを放つ。ラムズデールは触れず、ファーサイドネットにボールが吸い込まれ、リバプールが再度同点に追いつく。

後半28分 ファビーニョのクリアミスをマルティネッリが拾いシュートを放つ。これがヘンダーソンにブロックされ、再度マルティネッリがボールを拾い、左にいたジャカにパス。パスを受けたジャカがクロスを上げるとジェズスがボールを触った際にチアゴの足が入り、PKとなる。
ここで獲得したPKをサカが冷静に決めて、三度アーセナルがリードを奪う。(後半31分)

試合はこのままアーセナルがリードのまま終了し、リーグ戦3連勝となった。

後半の印象

・リーグ戦3連勝。そして3試合連続3得点を奪っての勝利。90分を通して、得点を取りに行くところ、守りを固めるところなどやることがはっきりしている分、それが結果に繋がっているのかなという印象。交代にも意図が感じられるし、チーム全体として雰囲気がいい感じがする。得点を奪った後にフィールドプレイヤーが集まって、話しているのを見ると雰囲気を大事にしているのがとても伝わる。

・左サイドのマルティネッリとジャカ、右サイドのサカとホワイトの関係性など、試合を重ねるごとにどんどんよくなっている印象。当たり前なのかもしれないけれど、ホワイトのオーバーラップのタイミングや、ジャカとマルティネッリの立ち位置の入れ替えなど、相手にとって脅威になる動きができている。

・得点こそなかったもののジェズスが攻守に渡って、大きな活躍をしている。攻撃では個で打開する部分と周りを簡単に使って、ゴール前に入っていく部分、守備ではルーズボールに詰めているところや、パスコースを消しながらのファーストプレスなど、攻撃でも守備でもスイッチを入れている感じがする。PK奪取も勝利に繋がる大きな結果となった。

・リバプールとしては、チアゴやヘンダーソンにボールが入るシーンが少ないなという印象。攻撃の形としても、サイドで個で打開するシーンも少なく、攻撃の形があまりないのかなと思ってしまった。もちろん高い位置で奪ってからのカウンターというイメージがあるが、アーセナルのような相手のプレスを外してポゼッションができるチームには厳しい感じがした。

試合結果

アーセナル 3-2  リバプール

得点:

アーセナル:1分 マルティネッリ 45分+5分 サカ 76分 サカ

リバプール:34分 ヌニェス 53分 フィルミーノ

警告:

アーセナル: 45分+4分 ウーデゴール

リバプール: 6分 ディアス 71分 ゴメス

交代:

42分 ディアス→フィルミーノ

46分 アーノルド→ゴメス

69分 マティプ→コナテ、サラー→ファビーニョ

81分 ジョタ→エリオット

82分 ウーデゴール→ティアニー

91分 ジェズス→エンケティア

94分 サカ→ヴィエイラ